本記事は、広島赤十字・原爆病院 緩和ケア科 吉川徹医師(日本産科婦人科学会専門医)による院内勉強会の内容を要約してお届けします。本シリーズは全9回にわたり、産婦人科領域の疑問について医師に直接お聞きした内容を記録しています。
どんな体質の人が不妊症になりやすいですか
生理不順の方は妊娠しにくい傾向がある
生理不順の方は不妊症になりやすいと言えます。生理の前に排卵が起こり、妊娠しなければ生理が来るという仕組みのため、生理が少ない方は排卵の機会自体が少なく、また生理の間隔がバラバラだと排卵のタイミングが予測しづらくなります。
極端な体型はホルモンバランスを乱す
極端な肥満や痩せすぎは、ホルモンバランスの変化を引き起こし、生理不順の原因になります。標準体型から大きく外れている方は、まず適正体重に近づけることが妊活の第一歩となります。
ストレスも不妊の要因に
強いストレスもホルモンバランスを乱す大きな要因です。生物学的に考えると、攻撃や飢餓など厳しい環境下では安心して子育てができないため、体が妊娠を避ける方向に働くのは自然なことです。
検査で異常がなくても妊娠しないケース
子宮や卵巣の数値に問題がない場合でも、エストロゲンやプロゲステロンの変動パターンに問題があることがあります。特に排卵後の黄体ホルモンが早く低下すると、着床しても維持できず生理が来てしまうケースがあります。このような場合はクロミッドなどの内服薬で排卵のタイミングを整える治療が行われます。
勉強会の様子
関連ページ
院内勉強会シリーズ
- vol.1:不妊治療の注射と貼り薬、効果は違うんですか?
- vol.2:産婦人科医師から見て骨盤矯正はどんな印象?
- vol.3:不妊治療するときおすすめのセルフケア・栄養素は?
- vol.4:妊娠中の抜け毛とホルモンバランスの関係は
- vol.5:妊娠中に摂取すべき栄養で最も重要なものは?
- vol.6:妊娠中・不妊治療中のホルモンバランスの変化
- vol.7:自律神経トラブルと不妊症は関係がありますか
- vol.9:ピルの服用は不妊症に影響がありますか
※本内容は医師による院内勉強会の内容を要約したものであり、医療的な診断・治療の代替を目的としたものではありません。症状にお悩みの方は、まず医療機関の受診をおすすめいたします。